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今さら人に聞けない正しい大便(う○こ)の話

コラム
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食べる物に気をつかう。
実はそれ以外にも、気にしなくてはいけないことがあります。

それはインプット(食事)に対するアウトプット(排泄)です。
40代ぐらいの人は学生時代にトイレで大便するのを避けていた世代だと思いますが、実は排泄って健康にとってめちゃくちゃ大事なのです。

今日はそんなう○こについて、少し深堀りして見ていきたいと思います。

大便には2種類ある

以下の大便通という本に、大便の重要性について詳しく書いてあります。
興味深い話がたくさんあって一気に読んでしまいました。

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まず、大便の状態には2種類あるのをご存知でしょうか。

それは、発酵しているか、腐敗しているか、です。

発酵 = 食品中の糖類を分解して乳酸やアルコールなどをつくる細菌(善玉菌
腐敗 = タンパク質やアミノ酸などを分解して硫化水素やアンモニアなどを生じさせる細菌(悪玉菌

人体に有益なものが発酵、有害なものが腐敗と考えればよいでしょう。
ちなみに、オナラが臭いのも悪玉菌の仕業だそうです。オナラや大便が臭い場合は、腸内環境が悪くなっているサインだそうです。

知らなかった!便は食べカスだけではない?

次に、便の内訳を見ていきましょう。

実は、大便は単に、消化吸収されなかった食べ物の残りカスが出てきているわけではないそうです。
硬い便の場合、80%が水分(下痢の場合は90%以上が水分)、
水分を除いた固形成分の3分の1が食べカス、そして3分の1が新陳代謝によってはがれた腸粘膜も同じくらい含まれるそうです。

新陳代謝して剥がれた粘膜が排出されないで溜まっていくのを想像するとちょっと恐ろしいですね。だから、便秘はなるべく避けたいもの。
食事に気をつけて運動をする、水分をしっかり摂るという昔から言われている健康法は改めて正しいことが大便の視点からもわかります。

話を戻しましょう。
大便の固形成分の、残る3分の1は、なんと腸内細菌です。

大便の7〜8%は菌ってことになるので、腸内細菌ってすごい量なんですね。
ちなみに、大便1グラムの中には6000億〜1超個もの細菌が含まれているそう。

以前にもプロバイオティクスシンバイオティクスの記事を書きましたが、腸内の菌のバランス、力関係が健康のカギになってきます。

関連記事:

腸内細菌の種類が肥満に関係している

こんなデータもあります。

人間の腸内細菌の約90%はバクテロイデス類かファーミキューテス類のどららかに属していますが、調査の結果、肥満の人は痩せている人よりもバイテロイデクス類が少なく、ファーミキューテス類が多いことがわかりました。しかも肥満の人を食事制限で減量させたところ、バイテロイデス類の細菌が増え、ファーミキューテス類が減少したといいます。

大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌 より

つまり、腸内細菌によって太ったり痩せたりするということのようです。
マウスの実験でも、肥満マウスの腸内細菌を与えた無菌マウスが半分近く肥満になったそうです。

排泄と腸内環境がいかに大事かってことですよね。
大便は健康のバロメーターになるので、便通をしっかりチェックして、不調があれば食生活を見直すなど、サインを見逃さないようにしたいですね。

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